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知財コラム

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中国会はっぴょん 知財コラム

「災害、防災及び業務について」

2018.02.21

最近、世界各地で地震、水害等の災害が頻繁に起きており、数日前には台湾でM6.4 の地震があり、多数の死傷者、行方不明者がでていると報じられています。日本でも福井地方に雪害の深刻な被害が出ているようです。
近年の日本における最大の災害は東日本大震災だと思いますが、地震、津波の自然災害を増幅したのが、福島第一原子力発電所の電源喪失による放射能被害です。これは防災の失敗例だと思います。地下室に置いた非常用ディーゼル発電機が海水を被り回らなかったのも大きな原因の一つです。
災害時に頼りになるテレビ、ラジオですが、これらの基地局及び中継局にも、4~5 日分の燃料を入れるタンクと共に非常用ディーゼル発電機が設置されていると聞いています。
私共の業務はこれらの市民生活に多大な影響を与えるインフラと比べることはできませんが、言うまでもなく日常の備えが重要です。また災害時には勤務者の安全の確保、顧客からの依頼業務の遂行等も重要な問題だと思います。
私共の業務は特許庁への手続き業務が主な業務になりますが、これらの手続きには期間が定められているものが多くあり、災害により手続きが遅延する場合があります。しかし期間の延長も定められています。事案と延長理由によって延長期間が異なりますので冷静に対処することが求められます。
日本弁理士会では、「危機管理マニュアル」を作成して会員に対し災害への備え、災害時に慌てないための行動指針を定めています。

(日本弁理士会中国会 弁理士 二上 裕之)