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「他士業と比べて」

2019.07.03

今年は最も遅い梅雨入りのようで、今後の雨不足が本当に心配ですね。
さて、前回私は本コラムで、「他士業とのつながり」ということで、県内で行われている士業団体同士の集まりなどを書かせて頂きましたが、先日知り合いの弁理士から、東京、大阪と、地方(広島県、岡山県)の各士業の人数を比較したデータを見せて頂きました。
なお、最初にお断りしておきますが、以下の数字は必ずしも正確ではありませんし、少し古いデータになりますので、あくまでも参考程度でお願いします。
その数値を基にすると、東京や大阪では、弁護士の人数は弁理士の 2.5 倍くらいとなっていました。弁理士も結構多い感じがしますね。一方、広島県や岡山県は、弁護士の人数は弁理士の 10 倍以上でした。鳥取県も調べてみると弁護士の人数は弁理士の 20 倍近くになりました。
司法書士の人数はと言うと、東京では意外にも弁理士の人数の方が司法書士よりも多く、大阪では弁理士の 1.5 倍くらいでした。都市部では司法書士の人数と弁理士の人数がだいたい同じくらいのようでした。一方、広島県や岡山県では司法書士の人数が弁理士の 10 倍以上、鳥取県になりますと 30 倍くらいになりました。
他の士業でもおそらくだいたい似た様な数字ではないでしょうか。この数字からも弁理士がいかに他士業に比べて大都市に集中しているのかがわかります。このような状況で士業同士が集まっても、数の力で言えば東京、大阪では弁理士もそれなりの勢力でしょうが、地方ではどうしても弱くなってしまう気がします。
(私の勝手な印象ですが)
地方の弁理士の人数を増やすということは現実的にはなかなか難しいでしょうが、少しでも存在感を高めていくために、今後も士業の集まり等には積極的に参加して行きたいと思います。ちなみに、少な過ぎて反対に目立ってしまう、ということもありますが…。

(日本弁理士会中国会 弁理士 中西 康裕)