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「就きたい職業」

2020.08.20

株式会社クラレが調査した今年の小学 1 年生の将来就きたい職業は、
男の子が、1 位「スポーツ選手」、2 位「警察官」、3 位「運転士・運転手」、
女の子が、1 位「ケーキ屋・パン屋」、2 位「芸能人・歌手・モデル」、3 位「看護師」だそうです。
ちなみに、男の子の親が就かせたい職業は、1 位「公務員」、2 位「医師」、3 位「会社員」、
女の子の親が就かせたい職業は、1 位「看護師」、2 位「公務員」、3 位「薬剤師」
だそうです。
ところで、「弁理士」はというと、なりたいというお子さんをほとんど聞いたことがありません。高校生でも同じです。「発明家になりたい」というお子さんは少なくないと思いますし、「大発明をして特許を取って大金持ちになりたい」という物知りなお子さんもいるかもしれませんが、なかなか弁理士という職業まではたどり着きません。
なぜなのかと考えると、認知度が低いというのもありますが、新卒で弁理士の職に就くことが少ないというのも大きな要因であると思います。法律の知識と技術的な知識の両方が必要であることもあり、他の職を経てから弁理士に転身するほうがそれまでの経験を活かせて有利という面があります。転身する理由は様々でしょうが。
認知度が高まるに越したことはありませんが、今のとこ弁理士は、経験を積んだ者(回り道をした者?)だけが就くことのできる子供には秘密の職業、というとこでしょうか。弁理士と出願の打ち合わせなどをした際に、弁理士になった理由を尋ねてみると面白い話が聞けるかもしれません。

(日本弁理士会中国会 弁理士 福森 隆志)