知財コラム

「ゴルフクラブ」

4日間の激闘の末、松山英樹選手が今年のマスターズ・ゴルフトーナメントを制しました。日本男子悲願の海外メジャー初優勝、またアジア人として初めてのマスターズ優勝であり感激もひとしおです!おめでとうございます!
さて、ゴルフの分野でも数多くの特許が出願されています。クラブ、ボールなどのゴルフ用具や練習器具、また飛距離やボールの回転数などを計測する装置もあります。ところで、ゴルフクラブに関していえば、特に飛距離とスピン性能が重要であり、各ゴルフ用品メーカーでは、より優れた商品を毎年のように市場に提供しています。
しかしながら、他のスポーツと同様にゴルフにもルールがあります。世界共通のゴルフ規則は、スコットランドに本拠地を置くR&Aとニュージャージー州に本拠地を置くUSGAにより制定されており、使用できる道具も細かく定められています。例えば、飛距離性能に大きな影響を与えるクラブフェースの反発係数(COR)は、0.830までと定められています。また、スピン性能に大きな影響を与えるクラブフェースの溝は、幅、深さ、形状等に制限があります。各ゴルフ用品メーカーは、ゴルフ規則に適合させながら、ヘッド形状や重量配分等の様々な工夫を凝らした商品開発を行い特許も出願しています。
一方で、高反発ドライバーとして反発係数を制限値以上としたいわゆるルール適合外クラブも数多く販売されています。ルール適合外とはいっても公式競技での使用が認められないだけであって、仲間内のプライベートのゴルフでは問題なく使用できます。いずれはお世話になるかもしれませんが、まだまだルール適合内でいきたいところです。

(日本弁理士会中国会 弁理士 信末 孝之 )

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