「特許調査」
2022.02.07
特許各国特許庁の検索システムが充実してきたことから、パソコンやモバイル端末があれば、世界中の特許を無料で検索することができます。馴染みのない言語による検索は難しいですが、毎日使っている日本語の検索も意外に難しいものです。
日本語には、漢字、ひらがな、カタカナと3種類もの文字がある上に、同じ内容の言葉でも様々な表現方法があるものが多く、テキスト検索の際にどのキーワードを入力するか悩むことが少なくありません。テキスト検索では、長音符号の有無だけでも検索結果が変わってしまいます。
このような悩みを解決する検索方法の一つとして、Fターム検索があります。Fタームは、FI分類に対応したテーマコード毎に、技術的特徴点を記号で表したものです。Fタームは、目的や効果などの観点を表すアルファベット2文字と、観点を細分化した2桁の数字から構成されています。同じ技術的特徴には同じFタームが付与されていますので、Fターム検索を使用すれば表現方向が異なっていても検索漏れすることがなくなります。テキスト検索との併用も可能ですので、キーワードの選定に迷ったときにはFターム検索を使ってみてください。
(日本弁理士会中国会 弁理士 中野 圭二)