「J-PlatPat で特定の案件の経過をウォッチする方法」
2022.08.03
その他例えば、先行調査の結果抽出された文献、競合他社の出願・産業財産権などの特定の案件の経過をウォッチしたい場合があります。そのような場合、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)にアクセスし、その案件を検索すれば、その経過情報を参照することができます。
しかしながら、その方法では、経過情報が更新されているかどうかを確認するために、定期的かつ自発的に、J-PlatPat に手動でアクセスして経過情報を参照する必要があり、案件数が増えれば増えるほど非常に煩雑な作業になります。
そこで、J-PlatPat には、特定の案件の書類が更新されるタイミングで更新情報をRSS(RSSの内容については本稿では省略します。)で提供する機能が設けられています。
RSSを介して更新情報を受け取るには、RSSリーダーを利用します。RSSリーダーによれば、J-PlatPat から特定の案件の書類の更新を定期的かつ自動的に受信することができます。例えば、特定の案件の拒絶査定時には、更新日、及び、案件へアクセスするための固定アドレスとともに、「上記案件について、「拒絶査定」が追加されました。」という情報を自動的に得ることができます。それをきっかけに前記固定アドレスを利用して、特定の案件の経過情報に簡単にアクセスすることができます。
案件の更新情報としては、J-PlatPat に更新情報として掲載される対象となっている情報に限定され、それ以外の情報は提供されませんので、ご注意ください。
RSSリーダーとしては、パソコンアプリの他に、スマホアプリも存在していますので、スマホで受信することも可能です。
上述した J-PlatPat におけるRSS機能については、INPIT(工業所有権情報・研修館)のホームページをご参照ください。RSS機能の説明や、RSSリーダーとして Microsoft 社の Outlook を用いて特定の出願の書類の更新情報を受信する方法を解説した動画などが用意されています。
以上、ご参考いただければ幸いです。
(日本弁理士会中国会 弁理士 須田 英一)