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「島根の弁理士」

2017.11.15

少し前にあおきてつお氏の「島根の弁護士」という漫画がドラマ化され、島根県内(ひょっとしたら全国でも?)で話題になりました。その漫画の主人公である山崎水穂は、27人目の弁護士として島根県に赴任してきた新米弁護士という設定です。
ここで強調されているのは、「27人」の人数であり、作中で島根県は弁護士の人数が日本で一番少ない県として紹介されています。
一方、島根県の弁理士の人数は、平成12年まではなんと0人だったそうです。そして、島根県の現在の弁理士の人数は、弁理士ナビ(*)によると、8人であり、弁護士の人数である27人より少ない人数です。しかも、「島根の弁護士」の漫画が連載されていたのは、2004年から2008年までであり、島根県内の弁護士の人数は、現在はもう少し多いはずです。
昨今、「地方創生」なる言葉が生まれ、大都市ばかりでなく、地方にも目を向けようという動きが全国的に活発になりつつありますが、島根県内での弁理士の上記人数をみると、まだまだ乗り越えるべきハードルは、多そうです。
しかし、島根県を含む地方には地方独自の大都市とは異なる素晴らしい技術やブランドが沢山あり、特許や商標などを利用して、これらを最大現活用すれば、大都市とはまた一味違う魅力的なビジネスが展開できる筈であり、このようなビジネスの手助けを弁理士ができれば、お互いに素晴らしいパートナーシップを築くことができるのではないかと思います。
まだまだ島根県を含む地方では、レアキャラの弁理士ですが、是非身近で色々なことを相談できる弁理士を探してみて下さい。そのうち、弁理士がレアキャラではなくなる日がくるかもしれません。

(*)http://www.benrishi-navi.com/

(日本弁理士会中国会 弁理士 河野 生吾)